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ハンブルク大学にて若手研究者仏教学セミナーを開催

ハンブルク大学にて若手研究者仏教学セミナーを開催 published on

2018年1月22,27日、ハンブルク大学において若手研究者中心の仏教学ワークショップを開催し、本学より小坂有弘、横山啓人、近藤隼人、吉水千鶴子が参加し研究発表を行いました。UHH-Tsukuba 2018 Workshop

研究成果の発表(ワンチュク教授、アルモギ博士)

研究成果の発表(ワンチュク教授、アルモギ博士) published on

ワンチュク教授とアルモギ博士が神戸で行われた「チベットの言語と歴史資料についての国際セミナー」で研究成果を発表しました。

日程:9月7〜8日
場所:神戸市立外国語大学

Program

発表題目
Dorji Wangchuk: The Modes of Communication and Transmission According to Some raying-ma Sources
Orna Olmogi: Policies and Strategies of Authentication and Canonisation within the Tibetan Cultural Sphere

ワークショップのお知らせ

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ウィーンのオーストリア科学アカデミーアジア文化精神史研究所の主催で下記のワークショップが開催され、筑波大学より吉水千鶴子、小坂有弘がオンラインで参加します。筑波大学では、6月26日(月)16:00~20:15、共同研究棟A410において同時開催します。お問い合わせは yoshimizu.chizuko.gb*u.tsukukba.ac.jpまでお願いします。

Candrakīrti and beyond

Time: Mon 26 June 2017
Venue: Institut für Kultur- und Geistesgeschichte Asiens
2nd floor seminar room, Hollandstraße 11-13, 1020 Vienna
Organisation: Pascale Hugon

http://www.ikga.oeaw.ac.at/Events/Workshop_Candrakirti_2017

研究成果の刊行(吉水千鶴子)2016年度

研究成果の刊行(吉水千鶴子)2016年度 published on

3件の研究成果が刊行されました。

1 How Did Tibetans Learn a New Text from the Text’s Translators and Comment on It? The Case of Zhang Thang sag pa (Twelfth Century)
Chizuko Yoshimizu

In: Cross-Cultural Transmission of Buddhist Texts: Theories and Practices of Translation, ed. Dorji Wangchuk. Indian and Tibetan Studies 5. Hamburg: Department of Indian and Tibetan Studies, University of Hamburg, 2016, pp. 353–372.
*This book was edited by Prof. Dorji Wangchuk of the University of Hamburg. He also contributed to this volume the article entitled “A Ratinale for Buddhist Textual Scholarship.”

(要約)チベット仏教後伝期において、多くの仏教典籍がインドからチベットへ新たに導入された。その最初期に中心的な役割を果たしたのは、チベット人翻訳師たちと彼らに協力したインド人学者たちであった。彼らは新たにテキストを翻訳し、それらについてチベット人の弟子たちを教育した。かくしてチベット人たちは自分たちの僧院における学問と教育のシステムを発展させたのである。チャンドラキールティ(7世紀)の中観思想に関する著作を伝承した最初の世代は、パツァプ・ニマタク(1055?-1145?)と彼のインド人協力者たちである。シャン・タンサクパはパツァプの弟子であったと推測される。彼はチャンドラキールティの『明句論』を学び、彼自身註釈を著したが、その環境は次のようなものであったと本論文で明らかにした。
1) 彼は『明句論』を主にその翻訳者であるパツァプとインド人協力者から学んだ。
2)彼はさらにテキストを自ら研究し、ときには師の理解を修正しながら、解釈した。
3)彼は『明句論』に註釈を著したが、それは他の同時代のチベット人学僧たcによりもより優れた解釈を提示するためであった。

Cross-cultural transmission of Buddhist texts

2 Transmission of the Mūlamadhyamakakārikā and Prasannapadā to Tibet from Kashmir

Chizuko Yoshimizu

Around Abhinavagupta. Aspects of the Intellectual History of Kashmir from the Ninth to the Eleventh Century. Eds. Eli Franco and Isabelle Ratié, Leipziger Studien zu Kultur und Geschichte Süd- und Zentralasiens 6. Leipzig, October 2016, pp.645-663.

(要約)2006年以降中国で始まった10〜13世紀のチベット新出写本群の出版により、かつて失われたと考えられていた多くのテキスト資料が使えるようになった。本論文は中観思想の基本典籍であるナーガールジュナ(2世紀)の『中論』とチャンドラキールティ(7世紀)の註釈書『明句論』がどのように学ばれ、インドからチベットへ、さらに師から弟子へと伝承されたのかを考察したものである。その過程を要約するならば、次のような段階があったと想定される。

1) パツァプ・ニマタク(1055?-1145?)は両書を23年に渡るカシミール滞在中に学んだ。彼はかの地で入手した写本をもとに、カシミールのインド人学僧マハースマティとともに『明句論』を翻訳した。彼らはまた、ルイ・ゲンツェンによる『中論』旧訳を、『明句論』に引用される『中論』の頌に合わせて修正した。この旧訳は、バーヴィヴェーカの註釈『般若灯論』とアヴァローキタヴラタによる複註の解釈に従っていたため、『明句論』にもとづく彼らの新訳は、『中論』を学ぶ際に、バーヴィヴェーカ系統の註釈ではなくチャンドラキールティの註釈による、という権威の転換をもたらした。
2) パツァプ自身はマハースマティの講義にもとづきながらチャンドラキールティの解釈に従う『中論』の註釈書を著した。
3) パツァプはチベットへ帰還後、インド人学者カナカヴァルマンと共に、インドとの境の地域より入手した新しい『明句論』の写本を用い、カシミールのそれと比較しながら、『中論』『明句論』の翻訳をさらに修正した。
4) パツァプは、ツォンプン・パンディタと呼ばれる学者の講義にもとづき、『明句論』の難解な箇所を説明する註釈書を著した。また、『中論』の各章の関連について手引書を著したが、これは教育のためと考えられる。

Around Abhinavagupta

3 ダルマキールティの帰謬論証の再解釈

吉水千鶴子

『哲学・思想論集』42, 2016(筑波大学哲学・思想専攻)pp.33-54

(要約)本稿はダルマキールティの著作『プラマーナヴィニシュチャヤ』第3章に説かれる帰謬論証の再解釈である。ここで新しく論じた点は以下の通りである。
1)ダルマキールティはこの帰謬論証を「他者によって構想された属性によって組み立てられたもの」とし、[自性」「結果』「非認識」という論証因を具えた推論式と対比した。
2)論証、論駁ともに立論者、対論者両方に成立する論証因を必要とするというディグナーガの見解に従い、ダルマキールティは、自らの帰謬論証式で、他者から借りた属性を用いながらも、両者に成立する論証因を提示した。
3)彼の帰謬論証は対論者の主張と反対のことを間接的に証明するものとしても機能する。対論者の主張の反対とは、「複数のものに存在しかつ単一であるようなものは不可能であり、決して存在しない」ということである。このことは、「単一であるものは何であれ複数のものに存在しない」「複数のものに存在するものは何であれ単一ではない」という肯定的否定的遍充にもとづいて証明される。
4)筆者の考えでは、ダルマキールティが目指したところは、論証因をともなうことによって論駁と反対のことの間接証明という意味において他者のための推論の一種として機能する帰謬論証の提示である。それ故彼は帰謬論証を推論である還元論証に書き換える必要を求めなかったと推測される。
5)「承認」という語は、ドグマティックな承認あるいは仮の承認という意味で用いられるが、ダルマキールティが真に求めた承認は、論理による「考察」をへて得られる「承認」であり、それは立論者、対論者両方に起こるものである。
6)すなわち遍充関係は現実において成立することが認められる限り、両者とも、論証因から帰結する結果を承認するべきである。

研究成果の発表(佐藤晃)

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研究員の佐藤晃さんが、国際学会で研究成果を発表しました。

学会:The International workshop on “Bhaaviveka and Satyadvaya”

開催日:2016年5月28日(土)、29日(日)
 ※発表は、29日(日)に行いました。

場所:龍谷大学

題 目:Kamalaśīla’s Interpretation of Satyadvaya and the Proofs on the Absence of Intrinsic Nature

概 要:8世紀後半の後期中観派の学匠カマラシーラは、主著Madhyamakālokaにおいて五種の無自性性論証を提示する。本発表では、彼が如何なる意図をもってそれらの論証を整理しているのか、という点について、彼の二諦説解釈を踏まえ、考察を行った。特に、第三論証(縁起性に基づく無自性性論証)の遍充関係の確定に関して、第四論証(四極端不生性に基づく無自性性論証)の主題所属性の議論の一部が寄与している点を指摘した。これにより、カマラシーラが複数の論証を如何に整理しているのか、ということに関する一つの方向性を提示した。

ミヒャエル・ツィンマーマン先生の来日決定

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ツィンマーマン先生の今年度1回目の来日が9月1日〜10月19日に決定しました。この期間中、筑波大学で教育・研究にあたられるほか、次の学会等に参加され、講演を行います。
9月3〜4日 日本印度学仏教学会大会(東京大学)
 9月13〜14日 シンポジウム ”Pluralism in Mahāyāna Buddhism” (筑波大学東京キャンパス)
 9月17〜19日 つくばグローバルサイエンスウィーク (http://www.kokuren.tsukuba.ac.jp/TGSW2016/)

シンポジウムの詳細は追ってお知らせいたします。

研究成果の出版(アイザクソン先生)

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ハルナガ•アイザクソン先生の共著が出版されました。
現存するもっとも古い(5世紀頃の)ヒンドゥー教シヴァ派の聖典を、手書きのサンスクリット語写本を解読してテキスト化し、詳しい註をつけて翻訳したものです。世界トップレベルのインド学研究者によるコラボレーションです。内容は主に宗教儀礼、瞑想などの修行方法です。ヒンドゥー教の発展を知る上で重要な資料になります。

The Niśvāsatattvasaṃhitā: The Earliest Surviving Saiva Tantra: Volume 1: A Critical Edition & Annotated Translation of the Mūlasutra, Uttarasūtra & Nayasūtra

Edited by Dominic GOODALL in collaboration with Alexis SANDERSON & Harunaga ISAACSON with contributions of Nirajan KAFLE, Diwakar ACHARYA & others.
Pondicherry Centre of the EFEO, 2015.
Hardcover: 662 pages
Publisher: Institut Francais de Pondichery; 1st edition (2015)
Language: English
ISBN-10: 8184702051
ISBN-13: 978-8184702057

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